制作:2026年7月
キットについて
アニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』に登場する、シャリア・ブル専用のリック・ドムです。定価は3,630円(税込)。
GQ版ドムならではのギミックが詰まった、満足度の高いキットになっています。
- 差し替えなしで高機動形態に変形。GQ版ドム最大の特徴である“3本目の脚”(背面の大型脚部ユニット)を展開するだけで変形でき、各スラスターまでしっかり動きます
- 武装が豪華。グリップが可動して両手持ちできる「ジャイアント・バズ」に加え、「ヒート・サーベル」は2本フル装備(先行のガイア機/オルテガ機は1本)。さらにリード線を使った「電磁ハーケン(海ヘビ)」の射出ギミックまで再現されています
- シャリア機専用の色分け。ブルーを基調とした鮮烈な成形色で、紫のガイア機/オルテガ機とは肩の配色パターンなどが専用ランナーでしっかり作り分けられています
- HGなのにMG並みの特大パッケージ。複雑なパーツ構成とギミックを詰め込んだぶん、箱を開けた瞬間のボリュームに驚きます
ネットでの評判も上々です。「“3本目の足”というゲテモノ感があると思いきや、組んでポーズをつけると最高にかっこいい」「マッシブで存在感がすごい」といった声が目立ちます。素組みでも設定に近い色分けが再現される優秀なパーツ分割で、塗装しなくても十分見栄えがするのも人気の理由。3本目の脚がスタンド代わりになるので、大型のバズーカを構えても抜群の安定感で自立してくれます。
作るうえで面白かったのは、その3本目の脚のおかげで同じ足パーツを3つ組むことになる点。左右で2つずつという普段の感覚と違うので、3つずつ作っていく変則的な工程になりました。
そしてこのキット、脚やスカートに広い面がたっぷり取れます。以前からやってみたかった大理石塗装の題材にぴったりだと考えて挑戦しました。……が、そこで盛大にやらかすことになります。
キット情報
制作工程
- 素組み・仮組み
- パーティングライン消し・やすりがけ
- 塗装(大理石塗装+キャンディ)
- デカール
- トップコート(光沢)
失敗談:ウエットティッシュ法で繊維まみれに
大理石塗装(マーブル塗装)は、下地の上に別の色を不規則に乗せて、石のような模様を作る技法です。やり方はいくつかあり、まずはネットで見かけた「ウエットティッシュを使う方法」を試してみることにしました。
これは、ウエットティッシュをパーツに巻き付けて、その上から塗装するというもの。広がった繊維がマスキングの役割を果たし、剥がすと繊維の形に下地が残って模様になる、という理屈です。今回は黒で下地を作り、その上からシルバーを吹き付けました。
結果は盛大に失敗。乾いてからウエットティッシュを剥がそうとしたところ、パーツに大量の繊維が残ってしまったのです。表面はボロボロで、模様どころではありませんでした。
何がまずかったか
塗装リムーバーで塗料を全部落として、下地からやり直すことになりました。ここで心が折れかけましたが、やり方を変えれば解決するはずと考えて再挑戦しています。
リカバリー:ラップ塗装で大理石模様を作る
やり直しでは、食品用ラップを使ったラップ塗装に変更しました。ラップなら繊維が出ようがありません。
手順はシンプルです。
- ガイアノーツ Ex-ブラックで下地を塗る
- ラップをクシャクシャに丸め、塗料皿に出したC8 シルバーをなすりつける
- シワの先がパーツに当たるか当たらないかのフェザータッチで、ちょいちょいと叩くように乗せていく
- 仕上げにGX103 GXディープクリアブルーを重ねて、キャンディ塗装風に発色させる
黒地にシルバーの不規則な模様が入り、その上からクリアブルーを重ねることで、深い青の中に黒の斑(ふ)が浮かぶ大理石模様になりました。
ラップ塗装のコツ
- ラップは繊維が出ないぶん扱いやすく、塗料の量・丸め方・叩く強さで模様の粗さが変わります
- 強く押し当てるとベタッとつぶれるので、細かい模様で全体を覆っていくイメージで軽く叩くのがコツ
- パーツの出っ張りには塗料が付きやすく、凹んだところには入りにくいので、そこは意識して回数を調整します
- 同じ模様は二度と作れないので、パーツごとに表情が変わるのもこの技法の面白いところです
塗装レシピ
| 部位 | 塗料 |
|---|---|
| 本体ブルー部・ライトブルーグレー部 | 大理石塗装:ガイアノーツ Ex-ブラック → C8 シルバー(ラップでスタンプ)→ GX103 GXディープクリアブルー |
| 本体ブルーグレー部 | C35 明灰白色 |
| 本体レッド部 | GX202 GXメタルレッド+GX121 GXクリアルージュ |
| バーニア内部 | アクリル筆ペン(メタリックレッド)※塗膜が弱いのでトップコート直前に |
| 本体ブラック部 | ガイアノーツ Ex-ブラック |
| 関節などのダークグレー部 | C61 焼鉄色 |
| 武器・グレー部 | ガイアノーツ メカサフ ヘヴィ |
| バーニア・シルバー部 | SM206 スーパークロームシルバー2 |
| 差し色 | HSM02 スーパーファインゴールド |
| トップコート | ガイアノーツ Ex-クリアー(光沢) |
ポイント: 大理石模様は「下地の黒」「ラップでスタンプするシルバー」「上に重ねるクリアカラー」の3層構造。クリアカラーの色を変えれば、同じ手順で赤でも紫でも展開できます。
バーニア内部はアクリル筆ペンが便利
数の多いバーニア内部のメタリックレッドは、アクリルの筆ペンで塗りました。細かい奥まった場所でもかなりきれいに塗れて、満足のいく仕上がりです。
ただし塗膜が弱いのが弱点。触れているうちに剥げてしまうので、工程の最後、トップコートの直前に塗るのがおすすめです。上からクリアーを吹いてしまえば保護されます。
制作メモ
うまくいったこと
- ラップ塗装の大理石模様が狙いどおりに決まりました。黒地+シルバー+ディープクリアブルーの3層で、写真写りのいい深い青になっています
- モノアイは100均のデコレーションシールでキラキラに。安価な素材ですが、光を受けたときの輝きが本物っぽくなります
失敗・反省点
- ウエットティッシュを巻き付けて上から吹く方法で、繊維が塗膜に残ってしまい全面やり直しになりました。使う素材の下ごしらえ(薄手のものを引っ張って伸ばす)を軽く見ていたのが原因です
挑戦したこと:ガイアノーツ Ex-クリアーが良かった
